4月 17, 2012

『南知多もぎたてみかん酒』商品化


mikansyu共同開発手法町職員学ぶ
南知多町がブランド化を目指し、JAあいち知多、中埜酒造、町内の商工会、観光協会などと共同で開発した
『南知多もぎたてみかん酒』が完成し、町内の酒店に並んだ。石黒和彦町長が「町職員が商品開発の経験を
積む機会にもしたい」と期待して始めた事業。担当の町職員に、開発の苦労と成果を振り返ってもらった。
(吉岡雅幸)

町内産ミカン果汁を使ったリキュールの開発は昨年11月から、関係団体で作る『みかん酒(南知多ブラ
ンド)開発会議』で進められた。会議でたたき台とする案は町や各団体おメンバーで作る作業部会が担当。
町役場からは20~30代の4人が参加した。

町職員にとって、商品開発は始めて。まとめ役を任された町産業振興課農政担当の相川久紀さん(38)は
「農家の補助金申請の手伝いが普段の仕事。何から始めるのか分からなかった」と当初の戸惑いを明かす。
作業部会には、頼りになる存在がいた。アドバイザーとして参加した中埜酒造の榊原康彰開発企画部長
(51)。購買者に見込む性別や年齢を決めてから味や商品名、デザインを定める商品開発の流れを資料に
まとめて説明してくれた。

相川さんは「仕組みを知った後も、本当にできるのか不安があった」と振り返る。商品名やデザインを
決める際には、各団体の参加者が郷土へのそれぞれの思いをぶつけ、なかなか議論がまとまらない。榊原
さんは「全員の熱い思いを、うまく町職員の皆さんがまとめてくれた」とたたえる。

六度の作業部会を経て方針を固め、目標だった4月の発売にこぎつけた、町地域振興課森下真夕子さん
(29)は「商品名やラベルデザインなどがかわいらしくできたので満足。商品開発の方法を知ることが
できたし、形になったので自信になる」と納得の表情だ。

収穫は、それぞれの立場で感じている。町産業振興課で観光を担当する久野裕規さん(35)は「観光協会
の会員などに試飲などで協力してもらい、普段接する役員以外の人からも意見が聞けた」と評価。

相川さんは「加工品の開発で農水産物の消費拡大につなげるという手法を知ることができたので、第2弾
の開発に生かしたい」と意気込みを示した。
2012年4月17日(火曜日)中日新聞知多版